na23's diary

読書メモ&写日記

スピリチュアルな消費

 

霊道紀行 (角川文庫)

霊道紀行 (角川文庫)

 

  辛酸なめ子が行っているのは、「スピリチュアル」を自称したり、そういう分類になっているサービスや売り物を、「消費すること」により理解したり、自分のものにしてみようとする試みといえる。売り手がみずからその効能や真実性を謳っているのだから、それに対し大枚をはたいた消費者の厳しい評価があるのは当然である。結果として、すべての登場人物が嘘つきのように思え、サービスや商品がインチキ臭いものになっている。「そういうもの」がことごとくスピリチュアリティのかけらもないものにしか思えないのは、著者の特性(カルマでしょうか)、または消費文化というフィルターを通すが故なのだろうか。

元記事がけっこう古いのと(アセンション騒ぎなどもう大昔のようだ)、著者自身の霊能体験が冗談では済まないボーダーラインに差し掛かっているようなのが少々気にはなる。

Tokyo、梅、神社

神磯の鳥居 Torii

那珂ちゃんw 艦これは、やってないです。軍艦那珂の忠魂碑があります。 Ema

桜の季節ですが、まだ梅も咲いてます。 Ume blossom

KITTEの屋上より 。ExploredTokyo Station(Explored)

ExploredWings of the town(Explored) 

山本亭にて。ExploredYamamoto House and Garden(Explored)

ExploredYamamoto House and Garden(Explored)

初めて行った柴又帝釈天。Explored Tora-san(Explored)

ExploredShogi(Explored)

  

Tree of Life

聖なる科学

  

The Holy Science

The Holy Science

 

 ヨガナンダの師、ユクテスワ師の本。サンスクリット語の経文とその注釈からなる。そしてさらにそれをキリスト教の聖書と対応させている箇所も多い。ヒンドゥー語の用語は英語と対応させているが読み方はほとんどわからない。わずか78ページなので各解説はごく簡潔。ユクテスワ師の思想としては、まだ読んでないがヨガナンダの『人間の永遠の探求』などの方がわかりやすくまた詳しいのかもしれない。

 

解説は始原である神から始まる人間と宇宙の構造を示したひとつの図を示したあとで、言語・時間・空間・原子の4つの原型、コーザル体やアストラル体を構成する15の要素、個体・液体・火・ガス・エーテルの5つの粗大要素、マナス(マインド)とブッディ(インテリジェンス)という2つの極とその間のチッタ(ハート)とアカムカーラ(エゴ)という2つの状態、サットヴャ・ラジャス・タマスの3つのグナ(特質)、無知・エゴイズム・執着・反感・物質世界への固執という5つの障害、7つのロカ(世界)、7つのチャクラについて、等々...。大半が世界が現象する前の段階についての解説であるこの図は、井筒俊彦が『意識と本質』で解説するカバラセフィロートを思い起こさせます。

 

あと後半は道徳的なことや、人間の精神的発達についてなど。いずれにしてもこれは何度も読み返すタイプの本です。自分自身で通過しなければ本当にはわからない。

 

To whatever religious creed a man may belong and whatever may be his position in society, if he properlly cultivates this ruling principle naturally implanted in his heart, he is sure to be on the right path, to save himself from wandering in this creation of Darkness, Maya.

社会的地位や宗教的信念にかかわらず、これらの原則を心に刻み正しい道を歩むならば、汝は必ずやこの創造の闇・幻影世界での彷徨より自身を救い出すであろう。

 

Shamanic Journeying

 

Shamanic Journeying: A Beginner's Guide

Shamanic Journeying: A Beginner's Guide

 

 薄い本なのでそれほど時間かからず読み終わる。意識を「旅」に誘導するCDもついてお得。英語がわかりやすく、内容は教科書的に有用なので何度も読み返せる。読み返すとまた違う角度からの発見がある。

 シャーマンの旅は現実逃避ではなく、その真実性は実際に役に立ったかどうか、現実の結果によって判断すべしとのこと。シャーマニズムが何万年も続いてきた理由もその実用性にある。

いったんその「非日常的現実」の世界に入れば、三つの世界Lower world、 Middle World、 Upper Worldは無限に広がっている。

 

 
Sandra Ingerman: Experiencing the Shamanic ...

知性の限界

 

知性の限界――不可測性・不確実性・不可知性 (講談社現代新書)

知性の限界――不可測性・不確実性・不可知性 (講談社現代新書)

 

 言語と文化の限界と可能性、予測は可能か、宇宙や神について考える事...。

ディベート形式で軽く読めるのだがレベルは落としていない、面白い哲学の本。必ず読みかえすことになると思われるので、前作『理性の限界』とともに本棚においておくべきです。

後期と前期で大きく異るウィトゲンシュタインソーカル事件の概略、科学と疑似科学の見分け方、ファイヤアーベントの驚くべき波乱万丈の人生、生物学者や物理学者も用いているインテリジェント・デザイン論法...。

ポパー反証主義をここまでわかりやすく解説した文章が他にあるだろうか。

会社員 どうも私には、その「反証」という意味がよくわからないのですが…。だって科学理論は、反証されてしまうと困るのではないですか?

反証主義 いえいえ、そこがよく誤解される点なのですが、ポパーは、テストによって「反証」される危険性のある予測こそが「科学的」な仮説であり、何でもうまく説明できるような理論は、実は「科学的」ではないと述べているのです。

 実例でお話しましょうか…。たとえば、占い師があなたに「今日は最高にラッキーな一日です」と告げたとします。

 ところが、その日は朝から大雨で、あなたのスーツはずぶ濡れになり、風邪をひいて熱と咳がでてきて、仕事中にはミスを連発して上司に怒鳴られ、夜のデートに遅れたことから彼女と大喧嘩になり、帰り道には走行中の自転車にぶつけられて腕を骨折したとします。

大学生C あははは、笑ってすみません。でも、それって、あまりにも不運の連鎖ですよね…。

反証主義 ところが、その占い師が「いえいえ、私の占いは大当たりでした」と答えたら、どうしますか?

 もしかすると占い師は、あなたがラッキーだったからこそ、肺炎ではなく風邪で済んだのであり、大事故にならずに腕の骨折で済んだのだと答えるかもしれません。つまり、あなたの数々の災難は「不幸中の幸いだった」と主張できるわけです。

会社員 それは苦し紛れの言い訳ですよ。だったら、もし私が自転車ではなく自動車にぶつけられて重傷になっていたら、占い師は何と言うつもりですか?

大学生C きっと「死亡するよりはラッキーだったでしょ」と答えるんですよね?

会社員 なんてことだ!単なる仮定の話としても腹が立ってくる。それならば、もし私が大事故で死んでいたら、占い師は何と答えるつもりですか?

反証主義 あくまでも自己弁護に終始する占い師だったら、「死亡してラッキーでした。生きていたら、もっともっと苦しむ結果に終わったでしょう」と答えるかもしれませんね。

 要するに、占い師は、実際のあなたの一日がどんな結果に終わろうと、あくまで「今日は最高にラッキーな一日です」という占いが「当たった」と言い張ることができるのです。逆に言えば、この占い師の発言は、最初から「反証不可能」なのです。

 あと最後に紹介されている「ハルトマンの宇宙的無意識」もここに引用したいところですが、長くなりすぎるのでそれは読んでください。

トムさん映画原作

 

All You Need Is Kill (集英社スーパーダッシュ文庫)

All You Need Is Kill (集英社スーパーダッシュ文庫)

 

 ラノベはほとんど読んだことないが、トム・クルーズ主演のハリウッド映画の原作ということで読んでみた。どこにも引っかかることなく最後までサラッと読める。戦闘用ジャケットを身につけての侵略者との激しい戦いはたしかにハリウッドのSF大作に向いているだろう。映画は見てみたい。典型的なキャラが多い。優秀だがドジっ子メガネの整備兵なんかも映画で再現するのだろうか…。

中国人と中国の終わり

 

「中国の終わり」のはじまり ~習近平政権、経済崩壊、反日の行方~

「中国の終わり」のはじまり ~習近平政権、経済崩壊、反日の行方~

 

 中国の近未来を予測する専門家二人の対話。中国人の本質的な性質を解説しながら、中国内部のさまざまな深刻な現状を指摘する。中国の経済も政治ももう持たない。習近平政権は10年持たないというのが二人の予測である。それは今の形の中国が崩壊するという意味である。中国国内の知識人は習近平ラストエンペラーと呼んでいる。

社会・経済・権力が崩壊したあと、中国は分裂し、いくつかの国に分かれてゆく可能性が高い。

連邦制ではなく、それぞれの国として独立するしかない。青年時代の毛沢東も、湖南共和国など、中国を27の国に分割する理想国家論を唱えていました。地方民主主義の流れからいけば、一民族一国家というのが、一番理想的な将来像でしょう。

 

そのように分裂するということは、すなわち中華思想を捨てるということなんですよ。普通の国々になる。そうなることが、中国人にとっていちばん幸せでしょう。ただし、中国人にそういう知恵があるかどうか。もし、そういう知恵があれば、アジアにとっても幸せの道です。しかし、それがなければ、中国人もアジア人も不幸になります。

 

習近平が政治改革から中国を変えていくならば、ゆっくりしたペースで、平和的に中国の分割・民主・独立が進むでしょう。逆に、政治改革をせずに、反日や対外冒険主義で国家の統一を図るならば、早い時点で大動乱が起こり、中国は混乱のなかで分割、独立へと進む可能性も高いのではないかと思います。

  

それにしても、このような確度の高い予測を知らないはずはない日本の首脳部の、あたふたとした右傾化や憲法改正に向かう動きは、中国を笑うことができないほどに危ういものではないか。とても先のことを十分に考えているとは思えない。

 

インド、ロシア、そしてアメリカも日本と中国の戦争を望んでいる。冗談ではない。

表立ってはいえませんが、アメリカも日本と中国が戦争を始めることを期待しているのです。アメリカは領土紛争については中立だと言いながら、尖閣諸島で紛争が起きれば日米安保の適用範囲内だ、と何度も表明しています。アメリカからすれば、戦争になれば日本が兵器を買ってくれるし、日露戦争のときのように、日中両国がクタクタになったときにアメリカのプレゼンスを高めることができるからです。

 

アメリカのオタク

 

 役に立たない情報や知識が満載だが面白い。1972年生まれのパトリックは、気持ち悪いほど立派な日本文化―マンガ・アニメ・特撮・時代劇・玩具などのオタクだ。本書には作品に関する思い入れや雑多な知識、見た当時の思い出話などぎっしり詰まっている。日本のオタク文化が一人のアメリカ人の人生をすっかり変えてしまったのがよくわかる。しかもそういうアメリカ人が他にもいっぱいいるのだ。

 

文庫版のためのあとがきによると、現在は日本のオタクのネットでの活動などはほぼすべてリアルタイムにアメリカのオタク達に把握されているそうである。作家やファンとのコミュニケーションも容易になった。その一方、紙媒体やDVDなどはほぼ全滅に近いありさまらしい。情報を得る手段はネットの低額のビデオ配信や違法ダウンロードなどしかないという。

 

 アニメとマンガがアメリカとまったく違う国の文化への関心を開いた。それはアメリカにとってめったにないことだ。アメリカは移民の国であるにもかかわらず、外国の文化に対する関心や敬意がほとんどないからだ。今、この原稿を書いていてる瞬間にも、ミネソタアラバマの小さな田舎町に生まれ育った白人の少女が、トラの毛皮のビキニに、緑色のウィッグをつけて、『うる星やつら』のラムちゃんでコスプレ・デビューしようとしているかもしれない。

 

パトリックが編集しているアニメ雑誌。登録するとeBookが無料で読める。

http://www.otakuusamagazine.com/Main/Home.aspx

 

megatokyo「日本のオタク文化の現状を学究的に的確に描写している」そうだ。

http://www.megatokyo.com/

 

ダーティペア』を元にしたオリジナルのコミックを書いていた人の作品。 いずれも紙媒体のものはすごい高値になっている。

 

Empowered Vol. 1

Empowered Vol. 1

 

 

サイクリック宇宙論

 

サイクリック宇宙論―ビッグバン・モデルを超える究極の理論

サイクリック宇宙論―ビッグバン・モデルを超える究極の理論

 

 M理論、ブレーン、ランドスケープなどの基本用語がわかっていないので、終わりに近づくに連れてちんぷんかんぷんになってしまった。サイクリック宇宙論とは、宇宙が永久に膨張と収縮を繰り返すという古くからあるタイプの宇宙論で、エネルギー保存則に反するなどの重大な問題があり一旦は放棄されたが、著者二人の天才的なアイデアによって蘇ったものだ。インフレーション宇宙論の場合は宇宙は一度生まれると永久に膨張しつづけ「ほぼ永遠に続くのっぺらぼうのボイド」になるばかりだが、この宇宙論においては宇宙はわずかに前回を引き継ぎながら何度でも新しく生まれ変わる。宇宙そのものの輪廻転生のようでもあり、この方がなんとなくしっくり来る。

 

理論の進展にも不思議なものがあり。

必要なのは、元からあって気づかれるのを待っているものをただ見つけるだけだった。このような不気味な経験は、サイクリックモデルではたびたびあることだった。何か問題が起こるたびに、モデルにはすでにそれを解決するのに必要な要素が含まれていた。

 

ブレーンの衝突というのは常人の想像を超えているなぁ。

実際に起こることとしては、われわれが見ることのできない次元方向から何かとてつもないものが高速で接近してくる。すると突然、衝突で生じた新たな物質と放射によって空間の至るところが光り輝き、あの出来事が起こる。温度は太陽表面の10の15乗倍に急上昇し、以前のサイクルにあった構造はすべて蒸発する。われわれを形作っていたクォークグルーオンが、ビッグバンで生じた新たなクォークグルーオンに洪水に加わり、宇宙の新たなサイクルが始まる。

 

あるヨギの自叙伝 (後)

Autobiography of a Yogi

Autobiography of a Yogi

  • 作者: Paramahansa Yogananda,Yogananda
  • 出版社/メーカー: Self Realization Fellowship Pub
  • 発売日: 1979/06
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前回のつづき。先月12月についに読み終わる。この本は単なる紹介では伝わらないような魅力があり、裏表紙の A life changing book という宣伝文句にも納得する。

 

後半も奇跡や超常現象、不思議エピソードのオンパレードだ。しかし前回も書いたように本書の要点はそこにはなく、ヨガナンダと彼の師たちの言葉、そして世界を回る中で出会った驚くほど多彩な人々との不思議な出会いと絆の物語がもっとも重要で魅力的な部分である。ただ本書の中で最重要の人物である、生死を超越した神出鬼没の神人「ババジ」の実在と、お互いの信用がかかっている絶食の聖者の信憑性については、譲れないところだろう。他の奇跡の多くについては数千年の歴史があるインド伝統の魔術(タネあり)・催眠術で説明できてしまうのかもしれないと思ったりもする。がしかし、ある聖者が嘲笑的な態度の一般人の子供を遠いところへテレポートしてしまい、その子は退屈な長い距離を歩いて帰らねばならなかったなんて話は、タネが皆目わからない。

  

しみじみと、ヨガナンダの生きていた時代はまだ精神世界と科学、伝統宗教、文化人、世間一般が良い関係にあったんだなあということが感じられる。世界じゅうを回りながら、聖者だけではなくノーベル賞受賞者タゴールガンジー、物理学者のC・V・ラマンはじめ、そうそうたる人々と親しく交際している、15年に渡る最初のアメリカ滞在時代には公式に大統領官邸を訪れている。またエジソンに並ぶ偉人で園芸家のルーサー・バーバンクとは親友になり、本書の冒頭には Dedicated to the Memory of LUTHER BURBANK "An American Saint" という献辞が捧げられている。

 

 http://www.srf-tokyo.org/paramahansa_yogananda.php

当時、彼の弟子になった人々の中には園芸家のルーサー・バーバンク、ソプラノ歌手のアメリタ・ガリー・クルーチ、コダック カメラの発明者のジョージ・イーストマン、詩人のエドウィン・マークハム、指揮者のレオポルド・ストコウスキー等を含む科学、経済、芸術の分野におけるそうそうたる人々が名前を連ねていました。

 

 ババジ-ラヒリ-ユクテスワ-ヨガナンダと続くグル達の面影については、案外と無意識に見知っている人が多いかもしれない。というのもビートルズの『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』のアルバムジャケットに4人全員の肖像画が使われているからだ。それもビ―トルズの4人がマハリシ・マヘーシュ・ヨーギーに出会うよりも前の話(この記事で知りました)である。左上にユクテスワ師、上から二段目の真ん中やや右に隠れているけどババジ、ババジの右の方、上から3段目にラヒリ、ラヒリの斜め右上にヨガナンダである。

   

 

ババジはカビールの師であるナナクに教えたというから少なくとも500年は生きていることになる。もはや肉体を纏うのも煙のように消えるのも自由自在の存在。現われる時はたいていとりまく弟子達も一緒に出現するが、時には一人で現れ、路上でインチキ行者の付き人のようなことをしているところを発見させて弟子を驚かせたりもしている。ババジは若い時のラヒリに瓜二つといえるほどそっくりだったというのがひとつの謎だ。深読みしてラヒリによる創作人物説もありかな~と疑ったが、違うだろう。ラヒリも影がないとか写真に映らなかったりするトンデモ超人だけれども、聖者になる前は結婚もしていて普通に生活を営む有能なビジネスマンであったので、こちらは確実に実在の人物である。ババジは人物というよりももう、宇宙人に近い。

現在ではババジの分身を自称するグルや、ババジをチャネリングして彼の生い立ちを教えてもらったという本などがあるが、SRF公認のもの以外はまあ、インチキでしょう。

  

ヨガナンダは1920年カリフォルニア州の公式の許可を得て非営利無宗派の団体Self-Realization Fellowshipを設立している。儲けに走らないところが先見の明ありというか、さすがだし偉い。ヨガの人は宗教家ではなく、あくまでもヨガという、宇宙と一対一で向き合う冥想技法の達成者なのである。ラヒリの一番弟子はイスラム教徒であった。聖書とイエス・キリストをたいへんに重視しているから、インド人なのにクリスマスを盛大に祝う。ハロウィンパーティも楽しむ。寄付が活動の源なので習慣のない日本ではあまり活動できないみたいだけど。

死後25年を迎え、インド政府により彼の貢献を讃えて記念切手が発行されている。実際、イギリスやアメリカにおけるインドのイメージ向上と友好関係にかなり貢献したのだろう。これだけ問題のない人も珍しい。

  

紀元前の話で、あるヨガ行者がアレキサンダー大王(最近はアレクサンドロス大王というらしいね)の招聘を強烈な言葉で断ったお話が印象深い。この話はどこかでOSHOがそっくりパクっていていちど読んだような気もする。

 

 もっと知りたいと思ったのは死後に(パウロの前に現れたキリストのように)ヨガナンダの前に肉体を持って一時的に復活したユクテスワ師が語る、死後の人間の魂の発達過程と輪廻の仕組みについてである。まず人間は死後にアストラル界に行くのだが、更にその先に行ける人と現世に戻ってきてしまう人がいる。すぐ戻ったり、アストラル体の寿命500~1000年が尽きて分解してから生まれ変わるものとかいろいろ。アストラル界の一部にカルマの浄化するための地獄のような場所があり、そこだけ見たら大変ショック受けるかもという。アストラル界とコーザル界の中間にも訓練場のような中間世界があり、そのひとつをヒランヤロカという。魂は肉体、アストラル体、コーザル体のすべてを脱ぎ捨てた時にはじめて真の自由を得る。じつは普通の生きている人間もその4つの状態というか世界を日常的に経験しているが覚えていない。つまり普通の起きている状態、夢見の状態、夢のない眠りの状態、筆舌に尽くし難い非二元(という言葉は使っていないが)の状態である。また宇宙の存在すべてにそれぞれ神から与えられた「個性」があり、それはけっして、永遠に失われない。などなど...

ちなみに本書の前半にヨガナンダが幼くして亡くなった弟子仲間の転生先を探し当てるエピソードがある。

 

アストラル体、コーザル体などの用語は神智学のものを用いているようだが、スピリチュアルな伝統においてはこちらが本家であって影響関係にはないと思われる。本書を読んだあとでは、神智学のほうは邪悪な勢力を想定したり(世間からの評価が厳しいと心理的に追い詰められ、そういう世界を創作せざるを得なくなるのだ)、宇宙が妙に狭く、神を最上位に置いた階級制のようなヒエラルキー(とうぜん自分たちが特権的に上位にいる)を成していたりと粗雑かつ幼稚で、かなり出来が悪いと感じる。

 

ともかくユクテスワ師の教えは深遠なので彼の『聖なる科学』も読みたい。英語版すでに買ってある~w